豪州訪問団派遣ご報告 カウラブレイクアウト80周年記念式典へ参列いたしました。

2024.08.21更新

開催:2024年8月3日~年8月10日

当協会では、2024年8月3日から8日間にわたって、豪州訪問団を派遣しました。この派遣は、本年度より就任された、カウラ市のフェイガン新市長から、第2次世界大戦中の日本人捕虜脱走事件「カウラブレイクアウト」80周年の記念式典に、当協会の瓜生会長が招待されたのを機に、当協会の会員や関係の方々総勢12名からなる訪問団を結成し、カウラ市をはじめ、キャンベラやパースなどを訪れたものです。


結団式の様子

1944年年8月5日早朝、カウラの捕虜収容所から、約900名の日本兵が集団脱走を決行した「カウラブレイクアウト事件」から80年。犠牲になった日本人のためにつくられた墓地は、カウラ市民によって現在も守られ続けています。
訪問団一行は、8月4日、市役所前に設置されたピースベル前で行われた式典に出席したほか、日本庭園から出発するランタンパレードへの参加、8月5日には、脱走の時刻と同じ深夜に行われた戦争捕虜収容所跡地(POW: Prisoner of War)での式典への参加、および日本人墓地、豪人墓地での献花を行いました。

市長主催の晩さん会には、鈴木駐豪大使、徳田在シドニー総領事をはじめ、穂坂外務大臣政務官も参加し、岸田総理のメッセージを代読されました。また、福岡県からは服部知事と福岡県議団の皆さまも参加されており、日豪関係において、カウラが重要な役割を果たしていることを改めて認識しました。

 
ピースベルセレモニー                    ランタンパレード 


カウラ市長公式晩さん会の様子


捕虜収容所で行われた式典 

 
日豪戦争墓地献花式


元九州電力会長である故 永倉三郎氏が、カウラ市民の取り組みに感銘を受けて建設した「サブロー・ナガクラ・パークにて

8月6日、キャンベラにて国会議事堂や戦争記念館を見学し、翌8月7日はパースの西オーストラリア州政府と、訪問団にご参加いただいた三菱商事さまのパース事務所をそれぞれ訪問し、西オーストラリア州の経済や貿易、エネルギーに関する意見交換を行い、大変有意義な機会となりました。

 
国会議事堂                      戦争記念館にて


西オーストラリア州政府訪問


三菱商事さま訪問

8月8日にはパースにてフリーマントル刑務所の見学、またエコツーリズムの取り組みが盛んなロットネスト島を訪問。8月9日はシドニーへ移動し、ニューサウスウェールズ州のラグビーチーム、ワラターズの本拠地であるアリアンツスタジアムを訪問いたしました。福岡県・福岡県ラグビーフットボール協会・豪州ニューサウスウェールズ州ラグビー協会は相互交流に関するMOUを締結しています

    
フリマントル刑務所


ロットネスト島               ロットネスト島にしか生息していないクオッカ


アリアンツスタジアム

すべての行程を終えた訪問団は、翌8月10日、シドニーより羽田経由にて福岡へ無事に到着いたしました。

今回の訪問は、西オーストラリア州まで足を延ばし、長距離移動になりましたが、福岡とオーストラリアのつながりを再認識することができました。福岡日豪協会では、これからも両国の交流に尽力してまいります。

 

このページの先頭へ